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(株)ジーツーゲイトは「共感を呼ぶイベント」を提案します

ペプシチャレンジ

 覚えていますか、 “ペプシチャレンジ”! 

 

 今、インターネットで調べてみて驚いたのですが、20年以上前の話だそうで。
 でも、2001年にも渋谷109を皮切りに、全国でやっているそうなので、記憶にある方もいることでしょう。(話題にはなりませんでしたが)


 「知らないよ」と云う方のために、【参考資料】より引用しますと、

 『コークとペプシを名前を伏せて一般の人に飲んでもらい、どちらが美味か公開実験で判定してもらうというもの。第一回は1975年5月ダラス。ほとんどの地域でペプシが勝利を収め、コカコーラは大ショック。「そんな馬鹿な!」とコカコーラ社でも独自にテストしてみたが、結果はやはりペプシ優勢でダブルショック。これが「カンザス計画」を発動させた直接の原因と言われる』

 

 +-+-+【参考資料】+-+-+
   「コーラ白書」  http://www.colawp.com/seasonal/200110/history/
    ※《コークv.s.ペプシ》の、とてもスリリングなお話満載ですよ。
     「カンザス計画」についてもこちらをご覧下さい。
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 “ペプシチャレンジ”の仕事、一度やりました。

 と云っても、スポンサーであるショッピングセンター(SC)のスペースを、イベント実施会社に斡旋るといったものでした。当日私の仕事は、SCサイドに立っての現場管理。つまり場所を貸すにあたって、実施会社がキチンと規定を守っているか、お客様とのトラブルはないか、をチェックする役目でした。


 まあ、仕事はヒマです。イベント実施会社が慣れた会社であれば、特になにもすることはありません。見ているだけ。
 当時、“ペプシチャレンジ”は、テレビコマーシャルでたくさん流れていたので、「本当に、ペプシを選ぶ人が多いんだなあ。テレビと同じだなあ」とニヤニヤしながら見てました。


 「わしは嫌いだな。こんな風によその会社の悪口を云う広告の仕方は」とか、「比較広告って云うんだろ、コレ。でも日本の習慣に合わないな」といった声は、お年寄りの間で随分と聞かれました。

 
 “ペプシチャレンジ”の段取りはこうです。

 コークとペプシはどちらもビン入りのものを使用し、同じ条件で事前によく冷やしてあります。そしてチャレンジャーごとに、白い紙筒でマスキングしたコークとペプシを、その場で栓を抜き、小ぶりの紙コップに係員が同じ量注ぎます。(少量です!)

 係員は、2つの紙コップをチャレンジャーに1つずつ差し出し、「では最初にこちらをどうぞ。・・・次にこちらをどうぞ」と、ランダムに右・左と順番を変えてコップを差し出します。チャレンジャーは係員の指示に従って「利き酒」ならぬ“利きコーラ”をします。
 「さあ、どちらの味がお好みですか」と係員。
 チャレンジャーがどちらか片方のコップを指差すと、「あなたのお好みはこちらでした!」と、すぐ脇に置いた、マスキングしたビンの白い筒を抜きさります。
そこに現れるのが“ペプシ”だったり、“コーク”だったりするわけです。


 “ペプシチャレンジ”の成績は、100人チャレンジャーがいたとすると、≪53対47≫で位で、いつもペプシの勝ちでした。その差は案外少なく、10%~15%程度でした。


 見ていて「おやっ? これは・・・」と思うことがありました。

 これは、ある種の操作が可能ではないか、ということです。
 人は何かに飢えた状態で、それが与えられると「大満足」します。続いて同じものが与えられると「満足」はしますが、最初の感動はありません。もし先に、係員が常にペプシを差し出したなら、コークとの差は随分と広がるのではないのか・・・。広がりすぎるとマズイので、「対戦表」を見ながら、ある時は先にコークを差し出して、バランスを取っていたのではないのか、と私は想像したのでした!


 本当のところは分かりません。「コーラ白書」にもあった通り、『コカコーラ社でも独自にテストしてみた』そうですから、これは私の勝手な思い込みかもしれません。


 さて、このイベントは大成功だったかと言うと、

 「味よりイメージ」と言われるコーラ業界においては、このキャンペーンはそれほど効果的ではなく、1983年に打ち切られたそうです。

 ところで、私の一番好きなコーラは『ドクターペッパー』です。それには学生時代のアルバイトに関わる、ニガ~イ思い出があります。そのことはまた、いつか・・・
(2003.9.18)

=== 「イベント雑記」という記事を、2003年から2005年にかけて書いていたメルマガに掲載していました。内容的に若干古さを感じる点はご容赦下さい。(掲載した日にちを文末に書きました)・・・こちらのブログに転記させていただきます。===