そこに人が集まり、そこで人が楽しみ、そこが好きになる

(株)ジーツーゲイトは「共感を呼ぶイベント」を提案します

パーティーイベントの演出方法

■パーティーに出席する機会は?■

 

●あなたは一生のうち、何回パーティーに出会うことができるでしょうか?

 私の場合、仕事でのそれを除くと、すぐに思いつくのは自分の結婚式の「披露パーティー」です。友人や、親戚の「披露宴」にも何回か出席しました。
 あとはなんだったか?
 
 昔と違って、今の子供たちは友達を家に招いての「誕生パーティー」を経験しているはず。もちろん家族で祝う「誕生会」は、私も子供の頃経験してますが。


●だれが始めたものなのか、多分アメリカのホームドラマの影響でしょうが、「友達を家に招いての誕生パーティー」にも、脇で見ているとちゃんとしたストーリーが子供の中にあるようです。「こうでなくちゃ」というような。

 「ハッピーバースデー」の歌を歌い、ケーキのローソクを吹き消し、プレゼント、ごちそう、ゲーム大会、など一連の流れがそれです。
 その演出は、もっぱら母親が裏から仕切るのでしょうが。


■お金を支払い、パーティー体験■

 

●『イベントレポート』という業界誌のバックナンバーを見ていたら、面白いレポートを見つけました。高額なお金を支払えば、誰でも「縁のない」パーティーに出席できるのです。

 ≪宮中晩餐会を再現≫
 ≪料理と音楽を楽しみながらプロトコール(国際儀礼)を学ぶ≫
 ≪宮中晩餐会への招待状 微笑ましき追憶 ロイヤルディナーの夕べ≫

 「『ノーベル賞受賞晩餐会』『長嶋茂雄』など、斬新なディナーショーの切り口で定評のある札幌パークホテルが、今回挑んだテーマは「皇室」」・・・

 と記事にあります。


●パーティー自体は非常に真面目なものです。
 イベントの基本的な柱は「料理と音楽」。前宮内庁大膳主厨の渡辺誠氏と、デビュー30周年を迎えた堤俊作氏が指揮するロイヤルチェンバーオーケストラが出演者に名を連ねています。
 
 「皇室」だけを全面的に押し出すと、なにかと問題が発生しかねませんが、そこに「プロトコール(国際儀礼)」を切り口として加えたことで、イベントに幅を持たせているのです。

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 ◆プロトコール
宗教や食文化の違う国々の人が集う正式な晩餐会のために定められている料理や挨拶のマナーのことで、年1回国際会議で決定されている。 
料理一品一品に合わせた音楽が流れなくてはいけない、というのも国際的な決まりである。(イベントでは、渡辺氏が料理と料理の合間にプロトコールを解説)
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●この時の料金は、1名25,000円、2名ならば23,000円で、480名の出席があったそうです。高いか安いか、見ていないのでなんとも云えませんが、友人の結婚式に出るより、安くつくのは確か。

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■パーティーイベントの演出方法■

 

●パーティーイベントの演出方法について、今回書きます。 

 

 大きなパーティーも、身内だけの小さなパーティーも同じです。「演出」がなければ「まとまり」が生まれません。始め方と終わり方をきちんとしないと、歯切れの悪いものとなります。

 進行者を置きましょう。学校の卒業式でよくある「開会の辞」「閉会の辞」を、ただ読み上げるだけの人と同じ役割です。

 当時私は、式服を着て厳かな口調で『ただ今より第○回△△小学校卒業式を開始いたします』『これにて・・・を終了いたします』というだけ人を、「一体何の意味があるんだろう?」と思っていました。

 今考えると、重要なんだな、これが。「ただ今より○○パーティーを始めてまいります」、「これにて終了します」or「宴たけなわではございますが、ここで中締めとさせていただきます」・・・
 もちろん会の性格によって、くだけたコメントでも良いのですが。

 
●パーティーの核となる「オープニングイベント」を必ず用意しましょう。
 それは思わず写真に残したくなる「ワンシーン」になるはずです。

 結婚式には随所にイベントが挟まれています。「新郎新婦入場」「ケーキの入刀」「お色直し→入場」「キャンドルサービス」「新郎新婦、感謝の言葉」、そして「両親よりのお礼の言葉」等。ちょっと多すぎるくらいですね。


●「鏡割り」や「テープカット」、ちょっとおふざけのパーティーならば「聖火の入場」という手もあります。(ホテルではダメかな?)
 パーティー当事者の「スモークの中からの登場」というのもアリです。

 
●もうひとつ大切なのは、音楽を効果的に用いることです。

 キッカケが命です。シーンにピタリと決まれば、格段の効果があります。それと音量。時には大音量で! 
 選曲には充分気を配りましょう。会社のパーティーで、「ここぞ!」という時に、競合他社がCMで使っている曲が流れたら、万事窮す! プロならばお金はもらえません。


●食事の時間は静粛に。食べているときに「出し物」はいりません。食事が終わったあとの「歓談タイム」に「余興」を入れましょう。

 会社でも身内だけのパーティーならば、社員による余興もアリでしょう。
 ただしお客様をご招待しているものならば、別の手を考えるべきです。

 品格のあるプロの芸人の芸を見せるとか、ご来賓の方にプレゼントを大盤振る舞いするためのビンゴ大会を行うにしても、司会者にはプロを入れましょう。社員を司会者にすると、お酒が入っていないにしても、どこか羽目を外す部分が出てきます。「身内受け」がフト顔を覗かせるものです。
 ここは「抑制の効いた」プロの司会者の技に任せましょう。


●ここまで「起・承・転」ときました。

 最後の締めは、結婚式でもそうであるように、普通主催者代表の「お礼の挨拶」です。そしてそのあとに、進行者の「終わりのコメント」が入ります。
 
   ◇    ◇    ◇

●人生最後のパーティーを考えるとき、それは「お葬式」では寂びし過ぎます。「生前葬」というのはいかが? 富と名声を成し遂げたら、ぜひ考えてみてください。

 何が愉快といって、自分あての「香典」を目の当たりに出来ることに尽きます。
 「こいつ、随分と面倒を見てやったが、いくら包んできたかな?」と、チェックして、高みのベールの向こうから、嫌味のひとつでも云ってやれたら、さぞ痛快なことでしょう。

 「会葬者」が褒めたら褒めたで、ひとこと突っ込みを入れたくなりますよね。

 
●女優でタレントだった水之江滝子さんは、確か「生前葬」を2度やったはず。3度目は叶いませんでしたが。その話を永六輔さんがラジオで随分と楽しそうに話していました。

 実は「生前葬」は商売になると踏んでいます。仲間で話し合いノウハウはすでに出来上がっています。だれかやってみようという、奇特な方、いませんか?