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(株)ジーツーゲイトは「共感を呼ぶイベント」を提案します

タレントブッキングにチャレンジ!(3)

  前回の続きです。

 ブッキングしたいタレントのいるプロダクションに電話して、「お目当てのタレントの、営業担当者が電話口に出たところ」まで前回お話しました。

 ここからが本当の「取材」になるわけです。

★ただし、聞き方にはコツのようなものがあります★

【取材項目】 

A.「営業」が可能かどうか?
B.内容を説明する
C.スケジュールは空いているか?
D.ギャランティーはいくらか?
E.支払方法は?
F.実施条件はどんなものがあるか?
G.その他    

■A.「営業」は可能かどうか?■

 →「営業はやらない」とは、つまりテレビや映画出演、または自主興行(コンサートツアー等)のみ、ということです。

●例えば「サザンオールスターズ」「ユーミン」に営業を依頼しようと思っても、どだい無理な話です。一般的に、ニューミュージック系は「営業」をしていません。

●「スマップ」も営業はしていませんでした。ニューミュージック系ではありませんが、彼らは忙しすぎるからです。なぜか演歌系は、「大御所」と呼ばれる人でも、「営業」可能です。「堀内孝雄」は「アリス」時代、初期を除いて、やっていなかったはずですが、今は「ウエルカム!」で、ガンガン営業でも稼いでいます。

●よくテレビに出ている漫才師や、中堅の歌手が、「デパートの屋上での営業時代」をネタにして、笑い合っているのを見かけますが、私としては(イベントに携わる者としては)ちょっとムッときます。「営業をバカにするんじゃない!」と、声を大にして云いたい気持ち、ちょっとあります。

●では、「想定問答」です。相手が電話に出たら、自分の会社名と名前を名乗り、まずこう聞きましょう。

「プレゼン段階(もしくは、企画段階)なのですが、ディナーショーに関してお聞きしたいのですが、よろしいですか?」

または、もっと簡単に・・・「営業はやっていますか?」

「YES」ならば次へ。

■B.内容を説明する■
■C.スケジュールは空いているか?■ 

 

1.いつ             WHEN
2.どこで            WHERE
3.誰が(主催者)        WHO
4.何を(タイトル)       WHAT
5.誰に(お客様の種別)     WHOM
6.何のために(目的)      WHY
7.どのように(有料か招待か)  HOW 
・・・つまり6W1Hです。

 

 ●1.の「いつ」、2.の「どこで」は大切です。
 次のしつもん取材項目(スケジュール)に関わってくるからです。

 「×月×日」は空いていても、実施時間が夜で、実施場所が交通の便の悪い地方だったりすると、当日帰れないことがあります。その場合、翌日のスケジュールに響きます。※「いつ」「どこで」が確定していない場合でも、取材することは可能です。ただし架空の話ではなくて、「可能性を確かめる」ために聞くのならば、です。

●3.の「誰が(主催者)」が、特定の政治団体だったり、宗教団体だったりすると、断られる場合があります。また、そのタレントがCM契約しているスポンサーと競合している企業の場合も、ダメでしょう。
※公的機関や、マスコミが主催するものは、歓迎されます。 
※主催者と競合する企業に関りのあるタレントには、最初から声を掛けないのが常識です! 

●4.の「何を(タイトル)」が決まっていれば、告げましょう。プロダクションは、公的機関が主催する「公的行事」への参加は大歓迎です。
 また、「パブネタ」(マスコミに取り上げられる可能性のあるもの)も好まれます。こうしたものは、ギャラの交渉にも響きます。

●5.の「誰に(お客様の種別)」とは、「上得意様」とか、「会員様」とか「フリーの券売制」とか、です。

●6.の「何のために(目的)」とは、「謝恩」であるとか、「販売促進」のためだとか、「興行」として、とかです。「販売促進」とは云っても、その実、マルチ商法まがいのお先棒担ぎだと判断されると、直前キャンセルを喰らうこともありますので、目的は正直に告げましょう。

●7.の「どのように」は、第1に「ショーの形式」です。
  ≪例 / ディナーショー形式とか、コンサート形式とか≫
 第2に、有料制か、招待か、です。どちらとも、ショーの構成を考える上で、プロダクションにとって参考資料となります。もちろんギャラの算定にも関係します。


  ◇    ◇    ◇

●長くなりましたので、続きは次回に持ち越しとします。

●次回で取り上げる「ギャランティー」に関してエピソードをひとつ。
 「とんねるず」もデビューしてしばらくは、デパートの屋上等での「営業」を受けていました。

 最初入れたときは30万。3ヶ月程おいて別のところにブッキングしたときは50万。どちらもファンは2000人以上集まりました。

 半年後、プロダクションにギャラを確認したところ、「500万!」と云われました。確かにもうその頃は、テレビで「とんねるず」を観ない日はない程、彼らは売れに売れていました。

●これは「もう、イベントはやらない」と同義語です。
 また例え500万支払ってイベントを実施したところで、殺到する観客に対し、デパートサイドでは、警備しきれない時期にきていたのは間違いないことでした。

 

event-go.hatenablog.com

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