そこに人が集まり、そこで人が楽しみ、そこが好きになる

(株)ジーツーゲイトは「共感を呼ぶイベント」を提案します

オリジナルのイベントとは?(1)

 ■「聞いたことも、見たこともない斬新な」アイディア■

 

  新人スタッフが会社に入ってくると、密かに期待することがあります。
それは、企画会議における「聞いたことも、見たこともない斬新な」アイディアです。

 実のところ、この仕事を長くやっていると、前回書いた「約450」の、「在り物(既成)のイベント」を、つい目の前の「仕事」に当てはめて考える習慣、が身についてしまっているのです。
 もちろんそれが、経験によるところの「引き出し」ではあるのですが。


 ●その新人が、渋谷のファッションビルの、バレンタインデーのイベントアイディア会議で、次のようなプランを披露しました。

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・新人「『恋のジャンボスロットルマシン』というのは、どうでしょう?」

・先輩「面白そうだな。どんなの?」

・新人「店頭入り口のステージに張りぼての『ジャンボスロットルマシン』を作り、すぐ横の階段に、2階からスベリ台を設置します」

・先輩「うん、それで」

・新人「並んだ男性が、順番にスロットを引きます。アタリが出ると、スベリ台から水着の女の子が次々とスベリ降りてきて・・・」

・先輩「面白い! それで?」

・新人「アタリを出した男性にキスをして、走り去ります!」

・先輩「いいねえ・・・でも、だめだな!」

・新人「どうしてですか!?」
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 ●その訳は・・・

 ○仕込みができない、または難しいからです。
~冬の最中に、水着で、仕事とは云え、見も知らぬ男にキスをする娘がいると思う? テレビに出られる訳でもないのに。

 ○仕込めたとしても、予算オーバーしそうだから、というのもあります。
~お金を掛けてそんな女の子を仕込んだとしても、意味ないじゃん!

 ○第一、趣旨とは逆ではないか。バレンタインなら、スロットを引くのは女性で、スベリ台からスベリ降りてくるのは、彼女の恋人でなくちゃおかしい・・・

 ●先輩社員から、いろいろと「いちゃもん」を付けられて、この企画は残念ながら
「ボツ」となりました。


 決まったイベントは、『街に響け! 愛よ、とどけ!』といったタイトルの、大声マシーンを使った「女性による告白・大声コンテスト」でした。
 テレビニュースのネタとして取り上げられ、イベントとしては大成功。
 「○○ホーン」の騒音を出した、1等賞の女性は、カップルでの海外旅行をGETし、めでたし、めでたし。

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 ■「仕込み」の出来ないイベントプランは、「絵に描いた餅」か?■

 

  NASAの月の石を、スーパーの店頭に飾ることは出来ません。

 イベントで、首相に審査委員長になってもらうことは、どんなに面白い企画でも、通常不可能です。

 しかし私は、『恋のジャンボスロットルマシン』は、想像すればするほど面白い、捨てがたい企画だと、今でも思っています。「いつか・違うシーンで・状況が許せば」、ぜひ提案したい企画です。

 

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