そこに人が集まり、そこで人が楽しみ、そこが好きになる

(株)ジーツーゲイトは「共感を呼ぶイベント」を提案します

トラブルにどう対処する?

■イベントでのトラブルは付き物。それは、イベントが「ライブ」だから■

 イベントでは、大なり小なり、トラブルの発生は付き物です。

 トラブルに遭遇した時、ディレクターの経験がモノを云います! 
 私が過去に経験したトラブルを、ちょっとあげてみることにします。
 私なりの対処法も、簡単ですが書いてみました。

  ◇  ◇  ◇

 ●出演者が遅れる、またはとうとう来なかった・・・

 これはあってはならないこと。こればかりは「アウト!」です。
 本番時間が近づいて、スポンサーから「アレ、まーだ?」と聞かれた時、「渋滞に巻き込まれたみたいで。でもまもなく到着します!」と答えたことがあります。(根拠のないウソです!)

 その時は、開演時間ギリギリに到着し、なんとか「滑り込みセーフ!」でしたが、その日一日、仕事が終わったあとも、心臓がバクバクし通しでした。
(これは、携帯電話がなかった頃のお話です)

 こんなことは、もちろん、めったにあることじゃありません。相手がプロならば、時間に関しては、極力注意を払っているはずです。

 さて、対処可能な、日常的にあるトラブルを列記します。 

  ◇  ◇  ◇

 ●天気に関するトラブル

 ・雨で人が集まらない⇒急きょ「呼込み隊」を組織して、あちこちに飛ばす。
    ~有効ではないとしても、対処のポーズは必要です! 
 
 ・外で実施予定が、雨のため中止、または移動⇒機材の大移動、観客への場所変更の告知、他。

 ・天気が良すぎて、行楽に出かけてしまい観客が集まらない⇒仕方がないから、集まった人で“日頃以上に”盛り上がる手だナ。


 ●司会者、ナレーター、コンパニオンに関するトラブル

 ・司会者が来ない!⇒誰もいないので、「私」がやる! (一度だけ、やりました)

 ・司会者、ナレーターがスポンサー名を間違えた!⇒ちょっと致命的。力いっぱい、謝るしかないか。

 ・司会者がへた! ⇒スポンサーの耳に司会者のコメントが届かないよう、雑談を喋りまくる!~次回から「このMCめ」を使わないことを心に誓う!

 ・ナレーターがコメントを覚えていない!⇒前日のリハーサルで発覚したら、その夜、ディレクターはナレーターと「カラオケBOX」にこもり、ひたすらコメント練習!   ~カラオケBOXでそんなことしているヤツは、ちょっと異常!

 ・コンパニオンが来ない⇒コンパニオンといっても、女子大生のアルバイトです。対策とし て、大きな「ショー」の時は、会場の近くで、コンパニオン会社が普通、「予備」をスタンバイさせています。コンパニオン会社に即・連絡。


 ●機材に関するトラブル

 ・音響機材、照明機材、特殊効果機材、等のトラブルは、プロのオペレータを入れることにより、ほとんど未然に防げます。それは、「前日チェック」や、常日頃メンテナンスをしているからです。

   ~大切なイベントなら、機材及びオペレータは、プロの会社に頼みましょう!


 ●施工物に関するトラブル

 ・本番の前日施工で、図面通りに完成したのに、スポンサーに変更を命じられた!
   ~「できる範囲で、やり直す!」のは、仕方がありません。ただし、
    「大工」を上手に「なだめる」のが至難の業、なんだなあ。

 「職人さん」というものは、なんの職人であっても、出来上がったものの 「やり直し」を極端に嫌います。まして、どこにも「ミス」はないのに、シロウトであるスポンサーが権力を行使して、「感覚」(フィーリング)だけで、変更を命じられるのは「たまらない」訳です。

 そうした時、ディレクターは、スポンサーと施工業者との間に立ち、トラブルを未然に防ぐようにします。「大工」さんが納得する形で、と云っても「泣く子と地頭さんには勝てない」の格言通りなのですが、とにかく「調整」して、「できる範囲でのやり直し」を“お願い”します。

 『あいつ、偉そーに、許せねー!』となったら、大工さん、ノミやらカンナやら、刃物いっぱい持ってますからね・・・上手にネ!


 ●観客に関するトラブル

 ・酔っ払いが騒ぐ ⇒ガードマンに云い付ける!

 ・喧嘩が勃発   ⇒ガードマンに云い付ける!

 ・ヨコ入り、クレームおばさん発生 ⇒注意して改めなければ、ガードマンに処理をゆだねる。

 デパートやスーパーでのイベントなら、ガードマンは店に最初からいます。
 ガードマンのいない会場で、予算に余裕があれば、ぜひ警備スタッフを入れておきましょう。『○○警備』という会社のスタッフならば、問題が生じたとき、“保険”となります。

 ・けが人、病人  
   ~イベントスタッフが付き添って病院に行くか、または救急車手配。

  ※ちょっとした外傷で、救急バンを相手に渡すのはOKです。「傷口に貼ってあげる」のは、ナシです!本人の判断に任せましょう!(トラブル回避のため)

 大きな野外イベントでは、テントに資格を持った「看護士」をひとり常駐させ、「気分の悪くなった人」や、スリ傷程度は処置してもらいます。ただし、程度以上のけが人や病人は、看護士の判断により、すばやい「病院への搬送、または救急車」を心がけています。

 ◇   ◇   ◇

■「次善の策」を考えておく■

 

 

 トラブルとまではいかなくても、差し迫った事態に対し、ディレクターは常に「次善の策」を考えていなければなりません。
 まるで詰め将棋のようですが、「こうきたら、ああする」といったシュミレーションができている必要があります。


 自分でイベントを仕掛けるのは、難しいこと?

 そんなことはありません。もちろん、「イベントの場数を踏む」ということは、助けにはなりますが、すべてではありません。

 イベントを実施する側として「イベントを楽しみ」、来ていただいたお客様にも、最大限「イベントを楽しんでいただく」という気持ちがあれば、あとは「日頃の経験」がモノを云うものだと思います!!

 あなたの「地域」で、また「サークル」で、どんどんイベントを仕掛けていきましょう! まずは小さなイベントにトライ!

 「北海ソーラン節」や「よさこい鳴子踊り」のように、あなたが企画したイベントを、だんだんと大きなものにに育てていきましょう!