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(株)ジーツーゲイトは「共感を呼ぶイベント」を提案します

忍者の世界展/構成編・上

伊賀と甲賀の旅により、「忍者展」の展示品はすべて揃いました。

 解説パネルや、写真パネルもメドがつきました。

 これら展示品は、展覧会の「芯」になるものですが、会場スペースで云うと、20%を占める程度です。あとの80%は、別のもので埋めなくてはなりません。


 会場の構成プランとして、私は会場全体に伊賀や甲賀で見た「忍者屋敷」を再現しようと考えていました。
 展示品を飾る「資料館」は、ひとつのコーナーとして、会場の中央に置きます。

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「忍者の世界展」会場構成イラスト
■エントランス■

  お客様は「忍者屋敷」への侵入者(闖入者)! 
 入り口では「老忍者」の不気味な声のテープが、侵入者への「警告」を繰り返し告げています。

 『勇気のあるものはこのまま進めばよい。ただし、生きて帰れるとは保障しないぞ・・・』と云った、まるでディズニーランドの「ホーンテッドマンション」の導入口のようなコメントです。
 “本当は入ってほしいーくせに!”と、思わずツッコミ入れたくなりました?


 「鳴子」が張り巡らされた場内はすべての照明が消されており、慣れない目には漆黒の闇。そうした中に、黒装束の忍者が5人潜んでいて、随時あちこちに出没し、お客様を驚かせます。
 「それってお化け屋敷じゃん!」

 そう!1年中やれるお化け屋敷です。

 では入り口から順を追って、アトラクョンのひとつひとつを簡単に解説します。

■アトラクション解説■

 ●「古寺に潜む忍者
・・・お寺を連想させる丸い段のついた障子窓。お客様は寺の内側にいます。今にも落っこちそうなカミナリの音。稲妻の強い閃光が、障子を透して、卒塔婆の中に潜む忍者の影を浮かび上がらせます。


●「ぐにゃり床」と「大グモ
・・・足元が見えない中、突然床が力を失ったように、ぐにゃりと沈みます。頭の上に、目が不気味に光る「大グモ」がノソノソと這い出してきます。


●「蛍火の術
・・・本来は「おどかし技」。月夜でもない限り、「昔々」の世界は本当に真っ暗だったはず。闇夜に突然、全身に夜光塗料を塗った物体が飛び出してきたら・・・そりゃ驚くわな。忍者は「夜光塗料」をある種のキノコから採りました、とさ。


●「忍具の展示」と「忍者屋敷・仕掛けの解説
・・・「蛍火の術」のコーナーを過ぎ、ぐるりと曲がると突然広いスペースが現われます。左手の壁にそったガラスケースの中には、数々の忍具が展示されています。右手には、忍者屋敷の一室が再現されています。

ここからは『忍者の世界・展/構成編 下』へとつづきます。
(2004.6.24)

 === 「イベント雑記」という記事を、2003年から2005年にかけて書いていたメルマガに掲載していました。内容的に若干古さを感じる点はご容赦下さい。(掲載した日にちを文末に書きました)・・・こちらのブログに転記させていただきます。===