「着グルミ」とは、“ヒトが中に入るぬいぐるみ” のことです。
ちょっとしたお祭りやイベント、お店の大売出しに、どこからともなく登場し「それなりに」子どもたちに人気のあるアレです。
ディズニーランドのミッキーやミニーも「着グルミ」なのですが、ちょっと別格に感じますね。それはディズニーキャラクターのマーチャンダイジングに裏打ちされたチカラのせいです、たぶん。
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ここで解説しようというイベントで使う「着グルミ」は、たとえば “無名の動物” たちです。
パンダやウサギ、ライオンやトラや、レッサーパンダたちのことです。
子どもが見ても、「中にヒトが入っているんだよ!」とすぐにばれてしまう、ちょっとうらぶれて、悲哀のあるイベントアイテムです。
ヌイグルミのかぶり方を解説します。なんのため?
もちろんあなたの「いざ、という時」のためです。
着グルミは4つのパーツからできています。頭、胴体、足、手です。
まず胴体から。背中のチャックを全開にし、モモヒキをはく要領で、両足を通します。
チャックを閉め、次に長靴をはくように、すぽん、すぽんと両足を入れましょう。
手は、厚ぼったくて指が1本1本ついたミトン(鍋つかみ)風。これだけで、十分暖かいというか、熱い!
最後に頭。かぶる前に髪の毛が長い人はバンダナをきつく頭に巻きましょう。汗止めとしても有効です。
最後に頭をかぶると、童話の『鉢かつぎ姫』の苦労が良く分かります。重くて、熱くて、視野狭窄(キョウサク)に見舞われます。オマケに音が反響します。「あ~!」と云えば「ワー!!」と直接頭に響きます。
のぞき窓はネットにおおわれた口の部分。でも、正面の人の顔を見ようとすると、ヌイグルミの顔が上向きになるので、意識して下を向きましょう。
すると見上げた3、4歳の子とバッチリ目が合うことになります。
(大丈夫! 向こうからは大して見えていませんから)
イベントでは、時に「お子様」からボカボカ殴られたり、予期せぬ “あらぬ方向から” ライダーキックを決められたりしますが、前のめりに倒れたとしても、けして声を出すことは許されません。いつも元気にハツラツと、少しオーバー気味に、手足・頭を動かし続けましょう!
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もう、こんな生活イヤだ!と感じたら、「どこかに電話する前に」ヌイグルミレンタル屋さんに相談してみましょう。「着グルミ役者」をヌイグルミとセットでレンタルしてくれます。
○セット価格 約 35,000円~ /1体/1日(運搬費別途)