●家族で行うイベントがあります。
私にとってイベントは仕事ですが、家庭においても、いろいろと「仕事ではないイベント」を企画し、実施してきました。特に子供が小さかった頃。
いうなれば、小さな子供(=お客様)のために、私と妻が「プランナー」と「ディレクター」を兼ね、行ってきたのです。
小さなイベントは、週1回の外食(ハンバーガーショップを含む)や、ドライブ。近所の公園や買物に出かけること。わざわざ銭湯にタオルや石鹸を持って、ワイワイ云いながら出かけたものです。
大きなイベントは、キャンプ、旅行、ディズニーランド行きでしょうか。
これはどちらの家庭でも大なり小なり、いろいろと工夫を凝らして、やっていることでしょう。
「写真」と「想い出」はたくさん残っていますか?
●ではなぜ、私たちは“家庭内イベント”を大切と考え、行ってきたのでしょうか?
私の場合、やはり一番の理由は「子供の喜ぶ顔や、驚く顔が見たかったから」です。日曜たんびの「小さなイベント」は、「気分転換」という要素が大きかったように思います。
さて「大きなイベント」は、子供の顔つきも、妻の目の輝きも違って見えました。たとえ1泊旅行でも、日常の世界から、ちょっと非日常の世界に行くことにより、気分は“躁”の状態が続き、「リフレッシュ度」もグッとスケールアップします。
お土産をしこたま買い込み、家に戻ってカバンを広げてみたら、「どうしてこんなコケシを買ったんだろう?」と悩んでしまうことがよくありました。でも、旅行先で買ったものは、実はコケシではなくて「想い出」だったんですね。
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●“家庭内イベント”も“商業イベント”も実は同じことです。
何が同じかというと、「実施の精神(!)」です。
イベントとは、『驚きと歓喜に満ちた非日常空間を創造すること』であり、その中で観客の皆さんに『自由に遊んでいただくこと』!!
「そんなイベント、めったにない!!」とお思いでしょう!
非常に優れた「お祭り」を想像してみてください。
『リオのカーニバル』『土佐のよさこい祭り』『博多山笠』『おわら風の盆』・・・等は、皆その要素を持っています。
羽目を外して踊り狂い、気分は“ハレ”の状態がずっと続きます。財布のヒモは緩みっぱなしで、散財しますが後悔は残りません。「十分以上に楽しめた」のですから。