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(株)ジーツーゲイトは「共感を呼ぶイベント」を提案します

第14回目・イベントの準備をする/制作作業(10)

■謝礼の支払い・源泉徴収の預かり方■

  『制作作業(8)』からの続き。〔懸案事項〕をひとつ解決します。

 

event-go.hatenablog.com

 

◆謝礼の支払はいつ? 源泉徴収の預かり方は? 予備費どれくらい?

 ○支払は、締め日/支払日を決めて払います。
 「月末締めの翌月末支払い」、「月末締めの翌々月末支払い」位が適当ではないでしょうか。

 ○アルバイト人件費に関して、日払いで9,300円以上支払う場合は、原則10%の「源泉徴収」を預かり、源泉徴収票を発行しなければなりません。(あくまで原則です。アルバイト個人の月収が88,000円、年間所得が103万円を年末の時点で超えて働いている場合です)

※東京都の最低賃金は時給1,030円。今回の例でいうと、時給1,100円で8時間拘束ならば9,300円は超えません。

 ○人件費に関しては、後払いであっても、常識的なアルバイト代を越える金額の場合、個人事業者に対しては、10%の「源泉徴収」を預からなければなりません。

※常識的なアルバイト代 ~ 1日あたり単価3万を超える場合は、プロと見なされ、出演料源泉の対象となります。
※相手が法人の場合、出演料源泉は預かる必要はなくなりました。
※個人の場合、預かった出演料源泉は、12月末で締めて、翌年1月中に「支払調書」を相手に発送します。

詳しくは、経理担当者、または税理士さんにご確認ください

 

 ○予備費の考え方は、「イベント実施に際して、予測できない臨時出費」に対する経費です。従って、見積り段階で考えられる限りの項目をたてておけば、予備費はグッと減ります。それでもどれ位が適当かと云うと、10%は取っておきたいものです。

・本当の予備費 ~ 会場でのケガ人を病院に搬送したタクシー代、等
・ニセの予備費 ~ 打ち上げ経費(経費計上がムズカシイからネ!)


■トラブル対策■

  ○人的なトラブルが起きないよう、役員同士、会員同士のコミュニケーションに努めましょう!

 ○イベント費用の収支報告は、限りなく厳密に行いましょう。仕分けの際、判断に迷う時は第三者を入れるようにします。お金のトラブルは必ず後を引くので、要注意!!

 ○イベント会場内でなんらかの事故が起きた場合、後フォローが大切です。未然に防ぐのは当然ですが、ケガ、病人が出たときは、応急措置、病院への搬送をすみやかに行いましょう。

※大きなイベントの場合は、「お守り代わり」に必ず傷害保険(イベント保険)を掛けましょう。3万~5万円で500人以上の最低保障が付けられます。

 ○官公庁(警察、消防含む)とのトラブルは、イベント中止に追い込まれることがあります。届出書類は、遅くともイベント実施日の1週間~10日前に間違いなく提出しましょう。

 ○暴力団、地回りとのトラブルは、お金で解決しようと思わずに、すばやく警察に相談しましょう。深刻な事態になる前に対処するのがコツです。