そこに人が集まり、そこで人が楽しみ、そこが好きになる

(株)ジーツーゲイトは「共感を呼ぶイベント」を提案します

地域で行うイベントの留意点

  今回は、以前ホームページの「掲示板」にいただいた「こころさん」からの質問に答えさせていただきます。

 「管理者」としての意見を「掲示板」に書かせていただきましたが、それ以降私なりに考えたことを追加して、ここに再録します。

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【こころさんからのご質問】
Q/

私は子どもと親のイベント企画運営サークルを主催しています。常日頃、地元の子どもや、その家族と一緒に楽しめるイベントを企画しようと思っているのですが、なかなかよい案が浮かびません。 
前回の例をお話させていただくと、プロのキッズソングアーティスト(知人)の方に来ていただいて、1時間のコンサートを開催しました。
会場は100人前後入るスペースがあり、気軽に来て頂けるよう、Oneコインにこだわり、500円の入場料で開催したのですが、結局集まったのは知り合いも含め70人でした。
広告として、チラシを4000枚近く保育所・幼稚園・小学校等に配布し、簡易ポスターもスーパー等に貼らせてもらい、地元誌にもイベント情報を掲載してもらいましたが、結局赤字でした。
TVゲームや、共働きの親のために、なかなか親子でふれあう事のなくなった今、イベントを通じて、何とか文化や芸術等、普段なかなか経験できなくなったことを経験できるような機会を作ってあげたいと考えています。

でも私にはその力量が今のところありません・・・何とかよい知恵を拝借できませんでしょうか・・・よろしくお願いいたします。

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 出来得る限りの、充分なPRはされていると感心しました。これ以上、ありませんよね。それなのに参加者が少なかったのは本当に残念でした。「こころんさん」の思いが通じなかったのは、悔しかったことだろうと思います。

 このイベントを計画された目的は、書かれている通り、「TVゲームや共働きの親のために、なかなか親子でふれあう」機会のない若いファミリー層に、「文化や芸術等」を通してふれあいの「機会を作ってあげたい」、という「ころんさん」の強い思いだったのでしょう。

 長年仕事としてイベントを提供する側にいると、「なぜ、人が入んなかったのだろう」という経験は多々あります。そこで反省するわけですが、有料イベントの場合、考える要点は大体、以下の3点です。

■有料イベントの反省要点■

 ○宣伝方法に誤りがあった・・・伝えるべきことを充分伝えていなかった(楽しそう、とか。役立ちそう、とか)
 ○キャスティングが間違っていた(お客様のニーズと違っていた)
 ○値段が「もの」に見合わなかった(と、お客様に思われた)

 そして経験的に感じるのですが、提供する側と、受け取る側に「共感」する要素がなければ、イベントは成功しません。来て頂きたい方が、なにを望んでいるのか、リサーチをすることも大切です。
 でもイベントは失敗を恐れていてはできませんよね。これにめげず、頑張ってください。もっともっと、楽しいイベントを作りましょう!

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 ●実は「こころさん」からの書き込みがあったあと、私が「アドバイス」を書き込む前に、この「問いかけ」に対し、応えてくれた方がいました。

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【夢折紙さんからのアドバイス

  私は、子供達の折り紙教室を20年程続けています。その中で、10年間続いたクリスマス会と、七夕のイベントがありました。

 クリスマス会では、折り紙で飾りを作り、キャンドルサービス、合唱と続き、地元の中学演劇部や、コーラス、読み聞かせサークルに出演してもらいました。その後、工作やゲーム、ビンゴと、盛り上がりました。
 10年続いたこのふたつのイベントは、回覧板のほかは、口コミで広がりました。地域性にあった、季節のある「年間行事」というのが良かったようです。
 主催者としては、前準備をしっかりして、進行をスムーズにし、質を高くするよう気を付けました。ケーキが食べられて、お菓子のプレゼントがもらえる、というのも子供にとって魅力的だったようで、子供たちのほうから、親に行きたいとせがんで参加していたようでした。
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●メニューが随分と「てんこ盛り」のような気がしますが、10年続けていらっしゃるということですから、これでいいのでしょう。すべてを終えるのに3時間は掛りそうですが、イベントのメニューを、ワイドショーのように、コーナー分けして次々と変えることにより、ダレないのだと考えました。
●「夢折紙さん」は折紙の先生だそうですが、折り紙は飾りつけだけにして、他のサークル・団体とコラボレートしているのがいいですね。「地元の中学演劇部」や、「(ママさん)コーラス」、「本の読み聞かせサークル」と一緒にイベントを作ることにより、「主催者サイド」の「思い込み」や、「思い違い」を修正することが可能となりました。また、集客の点でも、拡がりが出来ているのだと思います。
●書き込みからは、「有料」か「無料」イベントなのかはわかりませんが、地域の子どもにとって、また父兄にとっても、「有料」に値するイベントだと思います。「ケーキが食べられて、お菓子のプレゼント」もあるそうですから、500円位なら徴収してもいいんじゃないのかな?

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■イベントを作るコツ~額縁を作る■

●「イベントを作る」コツのひとつに、《額縁をきっちり作る!》ということがあります。地域で行うイベントであっても同様です。

●ここでいう「額縁」とは、メインのイベントを引き立たせるための「外枠」です。装飾や、音響、照明、司会者、等がそれにあたります。 

 ・装飾 ~ 看板もそのひとつです。イベントのタイトルの書かれた看板ひとつで、ぐっと締まりが出ます。

 ・音響 ~ 会場に見合った機材が必要です。合わせて、会場BGMや、出演者登場曲などの「ソース」にも気を配りましょう。

 ・照明 ~ 出演者には充分な照明を当てましょう。「スポットを当てる」ことにより、イベントは100倍引き立ちます。

 ・司会者~ 例えば、司会者が出演者をキチンと紹介するすることで、初めて出演者が観客に認知されるのです。ズームされ、クローズアップされるのです。